まず、エクセルでデータを作成します。ここではラーメン店の名前や住所、評判など5項目が入っているデータとします。
			
			
			
			次に、エクセルでデータを作成したら「テキスト(タブ区切り)形式」で保存します。保存したテキストファイルを念のためJEDITなどでUnicode (UCS-2)の文字コードに変換します。
			
			 変換したファイルは日本語フォルダ名やボリュームを含まないフォルダにコピーまたは移動させます。サンプルではMacintosh HDボリューム内にdata.txtというファイル名で用意してあります。
			 自動的にレイアウトさせますが、すでにフォーマットが決まっていて指定位置にテキストフレームを作成する場合には、あらかじめテキストフレームの位置と幅を配列に入れておきます。このようにするとテキストフレームの位置と幅を変更しやすいためです。サンプルでは2行目のtfXがテキストフレームの表示開始位置になっています。3行目がテキストフレームの横幅になっています。ここでは単位は全部cmにしてありますが、必要に応じてmmなどに変更すると良いでしょう。
			 テキストフレームの表示開始位置は上から9行目のstartY = 2で指定しています。単位はcmなので4とすると上から4cmの位置からレイアウトが開始されます。
			 テキストフレームを作成したらファイルから読み込みを行います。どのファイルを読み込むかは上から4行目で指定します。File()の中で読み込むファイルのパスを指定します。ここではMacintosh用のパス表記にしていますが、安全のため使用しているOS固有のパス指定にしてください。ファイルからreadln()で一行読み込みタブコードで分割します。分割したデータは配列に入りますので、その配列を順番にテキストフレームに入れていくことで自動的にレイアウトが行われます。
			
			
			■ソースコード
			TAB = String.fromCharCode(9);	// タブコード
			tfX = [2,4,6,9,13];	// 表示する横の位置
			tfW = [1.8,1.8,2.8,3.8,3.8];	// 表示する横の横幅
			fileObj = new File("Macintosh HD:data.txt");
			flag = fileObj.open("r");
			if (flag)
			{
				pageObj = app.documents.add();
				startY = 2;	// 上端2cmからレイアウト
				while(!fileObj.eof)
				{
					text = fileObj.readln();	// 1行読み込む
					txtItem = text.split(TAB);	// タブコードで分割
					for (i=0; i<5; i++)	// 5項目あるので5回繰り返す
					{
						txtObj = pageObj.textFrames.add();
						x1 = tfX[i]+"cm";
						y1 = startY + "cm";
						x2 = tfX[i] + tfW[i] + "cm";
						y2 = startY + 3 + "cm";	// 縦幅は3cmで固定
						txtObj.visibleBounds = [y1,x1,y2,x2];
						txtObj.contents = txtItem[i];
					}
					startY = startY + 3.5;	// 下に3.5cm移動
				}
			}
			
			■ポイント
			 読み込むファイルの日本語文字コードはUnicode (UCS-2)にしてください。つまり、一度エクセルからタブ区切りテキストで書き出した後に、JEDITなどで文字コードを変換するようにした方が安全です。また、タブ区切りテキストではデータの前後に"(ダブルクォーテーション)が付加されることがありますが、このサンプルではダブルクォーテーションを削除する処理は行っていません。
			
		
■実際のスクリプトをダウンロード(sample.js.zip)