第八回 「繰り返し処理(2)」
			
			 前回は繰り返し処理を学びました。それが以下のものでした。
			
			<html>
			<head>
			<title></title>
			</head>
			<body>
			<script language="JavaScript"><!--
			for (i=0; i<10; i++) document.write("バグ<br>");
			// --></script>
			</body>
			</html>
			
			 現実的に、こんな簡単な事例は少ないでしょう。状況に応じた変化に適応できるプログラムが組めるようになりたいものです。
			 ということで、上記プログラムを使って1から10までの値を表示させてみることにしましょう。
			
			<html>
			<head>
			<title></title>
			</head>
			<body>
			<script language="JavaScript"><!--
			for (i=0; i<10; i++) document.write(i);
			// --></script>
			</body>
			</html>
			
			 document.write()は以前、数字はそのまま表示され、文字列を表示する場合は"または'で囲む、と学びました。上記サンプルではdocument.write(i)でiは数字ではありませんから「エラーになる」気がします。しかしブラウザ上で実行させてみるとエラーなく、0〜9までの値が表示されます。
			 なぜでしょうか? これはiが「変数」だからです。変数は、その名の通り「変化する値」を持っています。サンプルでは変数であるiは0から9までの値に変化しているのです。0〜9まで変化している値がdocument.write()によって表示されている、ということです。document.write()は「数字」「文字列」だけでなく「変数」の値も表示させることができるのです。
			 iは0〜9まで変化する「変数」ですが、上記サンプルは本当は
			「1〜10」までの値を表示させるはずでした。1〜10まで表示させるには、どうすれば良いのでしょうか。
			 
			「1を足せば良い」
			
			 というのが手軽でしょう。では、どうやってiに1を足せば良いのでしょうか。iに1を足して1〜10まで表示させるプログラムが以下のものです。
			 
			<html>
			<head>
			<title></title>
			</head>
			<body>
			<script language="JavaScript"><!--
			for (i=0; i<10; i++) document.write(i+1);
			// --></script>
			</body>
			</html>
			
			変数であるiの横に+1を追加しました。これで1〜10までの値が表示されます。+1でなく-1とするとー1〜8までの値が表示されます。そう、単純に四則演算の記号(+-*/)を記述するだけで計算結果が表示される、というわけです。
			
			 次回は、この四則演算について説明します。