第27回 「フォーム処理」
			
			 今回から「フォーム処理」について説明していきます。JavaScriptではフォームの部品については、非常に多くの処理が可能です。例えば文字を入力するテキストフィールドの色やサイズを変更したり、マウスが乗ったら処理をする、別のテキストフィールドに入力された内容に応じて日本語のみ、英語のみ入力させる、入力内容を調べて不正な場合はメッセージを表示する、送信前に確認させミスがあったら送信しないなど、いろいろな事が可能です。
			 ここではフォームの見た目の部分に関しては別の機会(スタイルの制御)で説明し、内容チェックやイベントなどに関して説明していきます。
			 
			 まずフォームに関するタグは以下のようになります。<input>タグはtype属性でいくつもの部品を指定できるので、それも載せてあります。
			 
			<form>〜</form>
			<input type="button">
			<input type="checkbox">
			<input type="file">
			<input type="hidden">
			<input type="password">
			<input type="radio">
			<input type="submit">
			<input type="text">
			<textarea>〜</textarea>
			<select>〜</select>
			<option>〜</option>
			
			 また、これらに反応するイベントとしては以下のようなものがあります。(一部です。さすがに全部載せると非常に多いので)
			
			onClick .... クリックされた
			onChange ... 内容が変化した
			onBlur ..... フォーカスがはずれた
			onFocus .... フォーカスされた
			onKeydown .. キーが押された
			onKeyup .... キーが離された
			onKeypress . キーが押されたまま
			onSubmit ... データが送信されようとした
			onReset .... データが初期値に戻されようとした
			 
			 これらのイベントはタグ内に記述します。例えば
			 
			<input type="button" value="Oh!" onClick="myFunc()">
			
			のように記述します。この場合はボタンがクリックされたら関数myFuncを呼び出します。
			 それでは実際にボタンが押されたらアラートダイアログが表示されるスクリプトを作成してみます。上記のようにonClickを使えばクリックされた時の処理に反応させる事ができます。
			 
			<html>
			<head>
			<title></title>
			</head>
			<body>
			<form>
			<input value="押して" type="button" onClick="alert(1)">
			</form>
			</body>
			</html>
			
			 onClick=の後にはJavaScriptの命令が続きます。;で区切っていくつでも書くことができるのは今まで学習しました。上記のものでアラートダイアログで1と表示し、次に2を連続して表示するのであれば以下のようになります。
			 
			<html>
			<head>
			<title></title>
			</head>
			<body>
			<form>
			<input value="押して" type="button" onClick="alert(1);alert(2)">
			</form>
			</body>
			</html>
			
			 次回はテキストフィールドにアクセスする方法について説明します。