今回はインターネット上にある画像ファイルを読み込みIllustrator CS3/CS4に配置します。Illustrator CS3/CS4にはソケット通信機能がないので前々回と同じようにBridge CS3/CS4経由でファイルをダウンロードした後でIllustrator CS3/CS4上に配置します。
  以下の例ではGIF形式の画像を配置していますが、ファイル名を変更するだけでJPEGやEPSにも対応できます。
  まず、読み込むファイルがあるURLを変更してからホームフォルダにgetImageData.jsxというファイル名で保存します。
保存したら次に以下のスクリプトをIllustrator CS3/CS4から実行します。これでBridge CS3経由でファイルがホームフォルダにtemp.gifという名前で保存され、Illustrator CS3/CS4に画像として配置されます。
// サーバー上にある画像(GIF)ファイルを読み込む
    var fileObj = getHttpData("http://www.openspc2.org/title.gif", "~/temp.gif");
    var flag = fileObj.open("r");
    if(flag != true){
alert("エラーです");
}
// HTTPを使って指定されたサーバーのデータを読み込みファイルオブジェクトを返す
function getHttpData(sURL, filePath){
if ( !ExternalObject.webaccesslib ) {
ExternalObject.webaccesslib = new ExternalObject("lib:webaccesslib");
}
var http = new HttpConnection(sURL);
http.response = new File(filePath);
http.execute();
http.response.close();
return new File(filePath);
}
ダウンロードする画像のURLは
var fileObj = getHttpData("http://www.openspc2.org/title.gif", "~/temp.gif");
のhttp://www.openspc2.org/title.gifを変更してください。
  一時的にtemp.gifファイルをホームフォルダに保存しますが必要に応じて~/temp.gifの文字を保存したいパスに変更してください。ただし、書き込み可能な権限がないフォルダには保存できません。
以下のサンプルはインターネットからファイルをダウンロードした後、自動的にIllustrator上のドキュメントに画像を配置するものです。ただ、インターネットからファイルがダウンロードできなかった場合、ずっと待ちの状態になって終了できなくなることがあります。その場合は、ホームフォルダにtemp.gifという名前のファイルを作成すれば終了させることができます。
  サンプルでは画像はリンクせず埋め込むようになっています。画像を埋め込みたくない場合には
pItem.embed();
   と
  fs2.remove();
の行を削除してください。
// Illustrator CS3/CS4からBridge CS3/CS4を経由して画像を配置
    var fs = new File("~/getImageData.jsx");
    fs.open("r");
    bridge2.executeScript(fs.read());
    // temp.gifファイルを読み込み
    var fs2 = new File("~/temp.gif");
    while(!fs2.exists);
    wait(2);	// 待ち時間を2秒に設定
    fs2.open("r");
    // 画像を配置する
    var fileRef = new File ("~/temp.gif");
    var pItem = activeDocument.activeLayer.placedItems.add();
    pItem.file = fileRef;
    pItem.embed();
    // 一時ファイル(temp.gif)を削除
    fs2.remove();
    // 待ち時間を処理する関数
    function wait(sec){
var e = (new Date()).getTime() + sec*1000;
while((new Date()).getTime() <= e);
}