Photoshop CS3から標準でソケット通信機能がつきました。これにより以前のバージョンではAppleScriptなどを経由しないとメール送信ができませんでしたが、CS3以降は他のアプリケーションを使わなくても単独でメール送信ができるようになりました。以前にPhotoshop CS/CS2でメールを送信するネタをやっていますので、CS/CS2ユーザーの方は以下のページを参照してください。
http://www.openspc2.org/projectX/Photoshop/0013/index.html
以下がメール送信のスクリプトになりますが、このままコピー&ペーストしただけでは動作しません。というのもメール送信の場合、各自の環境にあわせて送信メールサーバー (SMTPサーバー)と送信先を設定する必要があるためです。
  SMTPサーバーは
var mailServer = "mail.dgcr.co.jp";
のmail.dgcr.co.jp部分を各自使用しているメールサーバー名 (SMTPサーバー名) にします。
  次に送信先は
var mailAddress = "dgcr@dgcr.co.jp";
のメールアドレスを送りたいメールアドレスに変更します。
  会社などの場合、このようなメール送信プログラムが動作しないようにしている場合もあります。
  うまく動かない場合には、とりあえずあきらめるか、近くにサーバー管理者がいるなら聞いてみるとよいでしょう。
// Photoshop CS3からメールを送信する
    // ↓ ここは使用しているSMTPサーバー名
    var mailServer = "mail.dgcr.co.jp";
    // ↓ ここが送信先のメールアドレス
    var mailAddress = "dgcr@dgcr.co.jp";
    // ↓ メールの題名
    var mailTitle = "PhotoshopCS3 mail test";
    // ↓ ここが送信したい本文(英語のみ)
    var mailText = "Photoshop mail test";
    // ↓ ここでメール送信。何カ所も送りたい場合は、↓の行を増やすだけ
    sendmail(mailServer, mailAddress,mailTitle,mailText);
function sendmail(mailServer, mailAddress,mailTitle,mailText){
    var sObj = new Socket();
    if (sObj.open(mailServer+":25")) {
    sObj.writeln("HELO "+mailServer);
    var txt = sObj.read();
    // ↓ここが送信者のメールアドレスになります
    sObj.writeln("MAIL From: PhotoshopCS3@"+mailServer);
    txt = sObj.read();
 sObj.writeln("RCPT To: "+mailAddress);
    txt = sObj.read();
 sObj.writeln("DATA");
      
    // ↓ ここが題名になります
    sObj.writeln("Subject: "+mailTitle);
    txt = sObj.read();
    sObj.writeln(mailText);
    txt = sObj.read();
  
    sObj.writeln(".");
    txt = sObj.read();
 sObj.writeln("QUIT");
    txt = sObj.read();
 sObj.close();
    }
    }
このスクリプトはPhotoshop CS3/CS4以外にESTK2やBridge CS3/CS4、InDesign CS3/CS4で動作します。しかし、Illustrator CS3/CS4ではソケット通信をサポートしていないので動作しません。Illustratorだけできないのは困ったものです。Illustratorは自動化できるように早い時期にJavaScriptを搭載したのに、今となっては他と比べて機能不足です。